高級ホテル、新設ラッシュ

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宿泊の大半は訪日富裕層に

国内高級ホテルが富裕層を狙って新規開業を増やしています。

客室の大半を外国人客で埋めることを想定しており、パレスホテルはホテル数を2030年までに2.5倍にする予定です。帝国ホテルは30年ぶりの新規ホテルを開きます。

パレスホテルは主要都市に新たに出店し、運営ホテル数を現在の4施設から、30年までに10施設程度にする見込みで、多額の投資が必要な土地や建物を自社で所有せず運営だけ行う方式を中心にして、短期間で増やします。

政府は1人あたりの訪日旅行消費額の引き上げを目指していますが、高級宿泊施設は不足している現状で、高価格帯のホテルも訪日客を取り込むための投資に動きます。

日本政府観光局(JNTO)によると、10月の訪日外国人は251万6500人で、19年同月に比べ0.8%増加となりました。高単価で長期滞在を見込める欧米豪からの訪日客の伸びが目立ちます。

これまで訪日客を狙ったホテルの新設は、団体客を想定した手頃な価格帯のものが中心でしたが、富裕層の訪日が増え、高級宿泊施設の動きも活発になってきました。

米旅行サイト「ファイブスターアライアンス」をもとにした観光庁の資料によると、20年6月時点で日本の5つ星ホテル数は34であり、米国(801)に遠く及ばず、同じアジアの中国(137)やタイ(112)、インドネシア(58)よりも少ない。

海外の富裕層に日本のホテルブランドが浸透すると、各社が海外で事業を広げるチャンスに繋がります。

(2023年12月4日月曜 日経新聞より)

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